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「職場の蘇生」〜先手を打つ管理者こそが、活力ある職場を創り出す〜【第6回(最終回)】

1.<これまでの振り返り>

 第1回では、企業の人材育成上の喫緊の課題として管理者のマネジメント能力育成が挙げられているということ、管理者を取り巻く状況としては業務量が多くなり、成果へのプレッシャーが高まってきており、管理者のプレイング業務が時にマネジメント業務に支障をきたしているレベルになっていること、また一方で、職場内の多様化が進行し、メンバー管理のあり方がこれまでのやり方を踏襲するだけでは難しくなってきている、といったことを確認しました。
 そこで、第2回では、さらに管理者のメンバーの関係希薄化に着目しながら、マネジメント活動のファーストステップとして「メンバーを見て期待を示すこと、メンバーを把握することすること」の必要性について触れました。
 声かけなど日常的な働きかけを通じて、実際に動く側のメンバーに期待を感じてもらい、主体性を回復してもらうとともに、管理者自身としても、各メンバーのオンタイムの状況をキャッチしていく行動についてでした。

 第3回では、強い職場づくりへ向けて検討を進め、まずは「先」を管理することが管理者の仕事であることを確認しました。そして、「先」を管理する余力を出すために、できるだけ「任せる」活動を推進していくこと、その際、任せる内容は“チャレンジング”なものであるとともに、「任せきる」という姿勢を併せ持つことを確認しました。
 第4回では、任せた後のフォロー体制として相談活動を活用することの重要性について、形式化した報告活動と対比しながら確認しました。その中では、相談活動を発生させていくためには、メンバーとの間に信頼関係が土台として構築されていることが重要であることにも触れました。

 そして、第5回では、環境変化や組織内事情を踏まえ、“仕事があってそれに人を当てはめる”という「適“所”適材」スタイルだけではなく、“メンバー一人ひとりの素材を見た上で必要な業務をセットアップしていく”「適“材”適所」スタイルが求められることについて述べました。

 さて、今回ご紹介した職場マネジメントのアプローチは、「体力」を減退させてしまった職場に、改めて「体力」を回復させていくことや、そのもととなる「体質」そのものを変えていくことを狙ったアプローチと捉えることができると考えています。日々の変化は大きなものでなくとも、活動を継続的に行っていくことにより、一定期間過ぎた後、その「体質」が変わり、成果を出していく体力を作りだしていくことを狙っています。

 また、本コラムでは出来るだけ身近な用語を用いて話を進めてきました。これは、マネジメントを改善する際の実効性を高めていきたいとの考えでもあり、自身のマネジメントを振り返る機会がなかなかもたらされない管理職の皆様に、振り返りの機会を促進し、次へ向けて着手しやすいものとして後押ししていきたいと考えているからです。


2.<先手を打つ管理者へ>〜予兆の段階で対処していく〜 
 <強い職場作りへ向けて>〜環境変化に柔軟に対処していく体力を持って〜

 東洋医学では、「未病」という言葉があるそうです。「いまだ(未)病気になっていない」を略したもので、病気ではないが疲れ、だるさなどがある状態を指すとのことです。これは、「将来かかるであろう病気をあらかじめ治しておく」という東洋医学の基本的なスタンスに基づいたものとのことですが、職場マネジメントにも重なる部分があるように思います。すなわち、実際に症状が出る前に、予兆段階で察知し、先手を打つ形で対処することが求められるからです。
 また、合わせて、「体が本来持つ自然治癒力を活かすことを重視」するのも東洋医学のスタンスの一つのようですが、職場マネジメントと共通するように思われます。すなわち、管理者が常に主導権をもって指示・命令するだけではなく、メンバーが持つ力を十分に発揮させ、自律的・主体的に行動しながら、メンバーが自分たちで事に当たり、対処していくというスタンスです。

 管理者は先手を打つ管理者として、そして、職場は、メンバー一人ひとりがやりがいを実感し、自律的・主体的に動き、諸状況に柔軟に対処していくような強い職場を目指していくことが必要となります。


3.<終わりに>〜荻生徂徠の言葉

 職場マネジメントは必ずしも楽なものばかりではなく、難しさや時に嫌気のさすこともあることでしょう。企業組織をご支援する中で、実際にそのような場面にいくつも遭遇しました。
 そのようなときでも、あきらめてしまうのではなく、見方・観点を変えて、組織の成長・発展へ向け前進し、素晴らしい組織を実現させていただきたいと願っております。

最後に、江戸中期の儒学者である、荻生徂徠の言葉を職場マネジメントのあり方として、ご紹介します。

『天下に棄物なし』
<荻生徂徠>
    「人を用(もち)うるの道は、その長所をとりて短所はかまわぬことなり。
    長所に短所はつきてならぬものゆえ、短所は知るに及ばず。
    ただよく長所を用うれば、天下に棄物(きぶつ)なし。」

 どのようなメンバーでも可能性を秘めた存在として認め、実際に活用していくことの大切さは今も昔も変わらないのでしょう。
 企業現場でのマネジメントが本来の機能を回復させ、職場が今以上に、よりよりものへと生まれ変わっていくことを祈念しております。





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