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研修ネットコラム

著:日本能率協会 KAIKAプロジェクト室 山崎賢司

強みと弱み

ここ最近、といっても10年ほどでしょうか、日本文化や日本人の素晴らしさに対して、 外国人が驚きを持って受け止め、高く評価するというTV番組や書籍が増えたと思いませんか? 「外国人から見た日本」・・・たとえば、和食であったり、礼儀正しさであったり、職人の技であったり、 おもてなしの心であったり・・・それらは確かに素晴らしいですし、番組や書籍に嘘偽りがあるわけではないと思うのですが、 何かしら違和感を覚えることはないでしょうか。

 先日、アジアのある国に赴任している日本人マネージャーの方、お二人とお話しする機会がありました。
 1人目の方は大企業のメーカーに勤務され、海外に赴任して10年近くが経とうとしている方です。 「日本の製品は、到底他国の企業が真似できるものではありません。私は、それを海外赴任において強く認識しました。 最も大きな違いは日本人の現場での『こだわり』の強さです。要は、諦めるポイントが他の国の方々よりも遥かに高いのです。 日本人は企画や制作において技術的に難しいことがあったとしても簡単には諦めません。職人的な気質をもってとことんまで突き詰めます。 目に見えない箇所の美しさにまでこだわり、究極まで機能と性能を高めようと努力します。これは他国の現場には見られないことです。」
 2人目の方は、専門商社系の方で、若くして留学などで海外での生活を経験し、 そのままアジアに住みながら日本企業に雇用されました。今年で3年目を迎えようとしています。 「日本企業といいますか日本人の弱みだと思うことは、過剰な美徳意識です。 これは決定的に他の(外資系)企業と異なります。現地企業、現地消費者の期待していないところまで、高機能や高サービスを謳います。 それらが原因でコスト増にならざるを得ず、結果として競争力を削いでいるという事態が多いのです。 組織やマネジメントも同様で、従業員が製品やサービスの直接的な付加価値ではないところに気を遣わなければならない面がたくさんあります。 現地の方々もその息苦しさが原因で離職したり、日系の企業を遠慮したり、という事態が起こっています。」

 どちらも事実だとは思うのですがどちらかを一般論にするには早急かもしれません。 ある製品やあるサービスでは前者の方が実態と近いこともあれば、別の商品や組織では後者の事例が数多く見られる、ということもあるでしょう。
 目を向ける側面が異なると強みも弱みになりますし、弱みも強みになります。 戦略論などの研修などで、SWOTなどのツールをつかった分析をすると、強みと弱みの両方に該当する事象が出てくることがよくあります。 また、個人の性格や思考の特徴を分析するようなツールを使う際も同様のことがいえます。 事実や事象は同じであっても、「慎重ですね」が「遅いですね」になり、 あるいは「物おじしない」が「目立ちたがり」になり、「積極的」が「いい加減」という表現になったりします。

 もちろん組織においても個人においても、強みとなるのか弱みになるのかは「時と場合」によると思うのですが、 間違いなく言えることは、その「時と場合」…つまり環境や条件の変化が非常に早くなってきているということです。 強みは、ある日突然弱みになることもあり得ますし、その逆も然りです。常に環境や条件は動的で変化しているものだという認識と感度を持っておきたいものですね。



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