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セミナー後の懇親会 参加のすすめ
~次のビジネスチャンスにつなげるためのノウハウガイド~

セミナー後の懇親会 参加のすすめ

主催者側がセミナーを開催する際には、終了後に懇親会が開催されることが多いものです。 しかし、コミュニケーションに対して苦手意識がある方や、 人見知りの方の中からは「懇親会は苦手だからできれば参加したくない」 「セミナー終了後は一刻も早く会場を後にしたい」といった声もよく耳にします。 「懇親会=単なる飲み会」と思っている方も少なくありません。

しかし懇親会はただの飲み会やパーティーイベントとは違います。
ここでは、セミナー後の懇親会における本来の目的とメリット、 そして懇親会を次のビジネスチャンスに繋げるためのノウハウについて解説していきます。

懇親会に対する苦手意識を克服し、より効果的に活用するために、本記事をご活用ください。

1. セミナー後の懇親会に参加する目的やメリット、効果を最大化するための事前準備

「セミナーの内容には関心があるが、その後の懇親会には興味がない」という考えをお持ちの方は少なくありません。

しかし、それはとてももったいないことです。 セミナー後の懇親会は、目的意識の有無や事前準備の有無により、得られる効果が大きく変わります。 懇親会の目的と参加のメリット、そして限られた懇親会の時間を有効に活用する方法を確認することで、 懇親会に対する価値観が変化することでしょう。

セミナー後の懇親会の目的とは?普段出会う事ができない社外のネットワークを築く

はじめに「懇親会」と「親睦会」の違いについて分かりやすく説明します。

親睦会とは、簡単に言いますと社内や団体の内部の親睦を深めるための会です。 内輪で集まる宴会といっても良いでしょう。

懇親会とは、部署や会社・団体などの枠を超えてより幅広い人々が集まる会を意味します。

「親睦会=フランクに関係性を深めるもの」だとすれば
「懇親会=ある程度フォーマルな場として関係性を深めるもの」といえるため、 懇親会に強制参加のイメージを抱く人も少なくありません。 しかし、実際のところセミナー後の懇親会は、セミナーという共通の目的を持つ人が集まる場です。 つまり職種などは違っても、共通の意識がある人と出会える場と考えることができます。

■【主催者側】懇親会を開催する目的

主催者側から見た場合、セミナー後の懇親会を開催する目的は大きく分けて2つあります。 1つは「
人とつながりを作る場」、そしてもう1つは「商材のアピールをする場」です。

企業側主催の学生向け懇親会の場合は、セミナー後の懇親会とは少し違いますが、 面接だけでは判断できない学生の性格等を確認することを目的としていることが多いようです。 内定後の懇親会でも、仕事に対する適性や社交性などを判断し、どの部署に配属するかを判断する材料とすることもあります。

一方、「商材のアピールをする場」として懇親会で参加者へセミナー内容のフォローをしたりすることが可能です。 実際に参加者から感想を聞くこともできるため、今後のセミナー開催に必要な意見を得られる絶好の機会とも言えます。

■【参加者側】懇親に参加する目的

次に参加者側から見た場合、懇親会に参加する目的は2つあります。 1つは「
参加者同士が交流し、ビジネスマッチングにつながる縁が得られる」という点、 そしてもう1つは「
直接セミナー講師に質問し、より内容を深めることができる」という点です。

異業種の人々が集まる懇親会で得た意見や情報をきっかけに、今までにない考え方に気づくことも少なくありません。 普段出会うことができない社外ネットワークを築くことは、懇親会参加の大きな目的といえます。

懇親会に参加することのメリットは?セミナーの深い内容理解とモチベーションの向上

次に、セミナー後の懇親会に参加することで得られる3つのメリットについてお伝えします。

① セミナー講師と直接対話し、理解を深める

セミナー中に疑問や質問が浮かんだとしても、他の受講者の目が気になって挙手をすることに抵抗を感じる方は少なくありません。 しかし、懇親会中であれば講師に直接話しかけ、気軽に質問することができます。 その結果、セミナー内容の理解を深めることができるので参加した満足度を得られるのです。

② 社外ネットワークを構築して良い刺激を受ける

セミナー後の懇親会では、普段出会うことがない職種の参加者の方と会話することができます。 その方たちから良い刺激を受けることで、自分自身のモチベーション向上や価値観の変化など、良い影響を吸収できるメリットがあります。 特に集客力のあるセミナーの後の懇親会では、大勢の人と一度に出会うことができるため、チャンスを活かしましょう。

③ 情報収集を行うことで新しいアイデアが生まれる

大勢の人と交流することで様々な情報に触れることができます。 新しい情報は、新しい視点を生み出すチャンスです。 懇親会では積極的に情報収集を行い、新しいアイデアを生み出す原動力としましょう。

懇親会をビジネスチャンスにつなげるための事前準備。目的の設定と時間配分がカギ

「ビジネスチャンスにつなげるため、頑張ってセミナー後の懇親会に参加しよう!」と意気込むのは良いですが、 もしその気合いが空回りしてしまっては結果を残すこともできません。

懇親会を楽しむだけでなく、ビジネスチャンスに繋げて結果を残すためには「事前準備」が大切です。 ここでは、その準備方法をご紹介していきます。

・具体的なゴールを決めておく

「懇親会に参加すること」を目的にしてはいけません。 講師以外に参加者の名前が分かっている場合は
「誰とどういう関係性を持つか」を具体的に決めておきましょう。 会話術に自信がなく、気後れしてしまうという方は「最初から大勢の人と交流しようとせず、 目的の人と話ができれば良い」という心構えで参加すると緊張も軽減されます。

・話題作りや情報収集をしておく

ビジネスチャンスにつなげるためには「いかに自分自身に興味を持ってもらうか」が重要です。
上手く話せないという方は、まずは話のネタになるようなものを身に着けておくと良いでしょう。 男性であれば変わったデザインのネクタイ、女性であれば凝ったアクセサリーを身に着けることで、 相手が興味を持ってくれるよう仕向けることができます。 「それ面白いですね」と相手から話題をふってくれることを待ち、そこから話を広げましょう。

もちろん、相手の業界に関する情報収集をしておくことも大切です。 懇親会では1人の人と話す時間はそう長くとれないことが一般的です。 基礎知識がないまま、表面的な質問を繰り返すことは時間の無駄ですので、きちんと事前に予習をしておきましょう。

・当日は、タイミングを見計らいながら計画的な行動を

しっかりと事前準備を行ったのであれば、当日はゆとりを持って行動することが大切です。
いつ、どのタイミングで、誰と、どれくらい話すのかを考えた上で行動していきましょう。 また、当日に「予定していなかった人だが、話してみたい」と思う方と出会った場合は、 臨機応変にスケジュールを組み替えて名刺交換だけでも済ませておくことをおすすめします。

また、計画通りに人と話せない場合でも”焦り”は禁物です。 優先順位を決めて効率よく会話を進めていきましょう。 後から「あの人と話せなかった…」という後悔がないようにしてください。

2. セミナー後の懇親会における最低限のマナー・ビジネスにつなげる会話術

基本的に、セミナー後の懇親会はそう堅苦しいものではありません。 しかし
最低限のマナー・ルールは存在しています。 ここでは、最低限のマナーと知っておくと便利な会話術、スムーズな連絡先交換のコツについてご紹介していきます。

懇親会の服装は、基本的にビジネスカジュアルでOK

セミナー後の懇親会にふさわしい服装とはどのようなものか、実際何を着て行けば良いのかと迷う人も多いようです。
基本的には「懇親会の服装=セミナー参加時の服装」と考えて問題ありません。 セミナー後すぐに懇親会が始まることが多く、着替えている時間がないためです。

またセミナーの内容によりますが、社会人の場合はスーツやビジネスカジュアルで対応可能です。 もし会社の先輩や後輩、同僚と共にセミナーに参加する場合は、事前に服装を確認して合わせておくと良いでしょう。 講師がセミナー風景の写真をSNS等に掲載している場合は、参加者の服装を見て確認しておく方法もあります。

女性の場合は、華美すぎる服装や露出が多い服装などは避けましょう。 常識的な範囲であれば私服でも構いません。 例えば、ビジュー付きのトップスは華やかな印象を与えてくれます。

また、立食形式の懇親会では動き回ることが多くなるため、 名刺や携帯電話を入れるショルダーやポーチを持っていくと良いでしょう。

男性も女性も、格式高い会場で行われるフォーマルな懇親会の場合は、ドレスコードを参考にしてください。 男性の場合はジャケットとネクタイ、女性の場合はドレスやスーツが基本です。

名刺交換(連絡先の交換)のポイント。つながりたいと思われるための雰囲気作り

次回のビジネスチャンスにつなげるためには、セミナー後の懇親会の間に連絡先を交換することが必要です。

会社関係でセミナーに出席されている方の中には、内勤などで名刺を持っていない可能性もあります。 その場合はFacebookの友達申請などSNSを媒介にし、連絡先を交換するという方法も有効です。 また、ご自身が会社の名刺をお持ちではない場合は名刺を作成してくれるデザイン会社のHPから名刺を依頼し、 個人用名刺を作成しておくのもよいでしょう。

名刺交換のタイミングに悩む方も多いですが、基本は「相手に興味を持っている」ことを伝えることが大切です。 事前に情報収集ができている場合、気になる人には「はじめまして、名刺交換よろしいですか?」と積極的に話しかけましょう。

「SNSを拝見していてずっとお話してみたいと思っていました」など 話しかけた理由をしっかりと伝えれば、相手も嫌な気がしません。 また同時に、相手にも自分のことを魅力的だと思ってもらう必要があります。 「今、私は○○に取り組んでおり、●●に関してお役に立てるのではと思っています」など、 相手にとってのメリットを話せるよう事前準備をしておきましょう。

「相手から情報をもらおう」「自分にどのようなメリットがあるだろうか」など、 相手から受け取ることばかりを考えている人は敬遠されます。 あくまでも相手の立場に立ち、相手から見たメリットを伝えることを考えてください。

懇親会ではどんな会話をしたらいい?自分から話題提示と傾聴の姿勢をとろう

「交流を深めたいと思うものの、セミナー後の懇親会でどのような会話をすれば良いのか分からない」という方も少なくありません。
懇親会での最初の会話の目的はあくまで
交流を深めるための第一歩です。 その先が人脈や情報・ビジネスにつながるかもしれませんが、それだけを目標に定めてしまうと会話の幅が狭まります。

例えば話すことが苦手な人であれば、目的から逆算して然るべき相手に自分から聞きたい内容の話題を提案すると良いでしょう。
ここで事前の予習が活用できます。「ぜひこの話が聞きたい」といわれて嫌な気になる人はほとんどいません。

ただしここでのポイントは、相手が話し始めたら絶対に否定はしないことです。 「でも」「だって」「それは違うのでは」などの相槌は使わず、まずは一旦すべて受け止めて傾聴の姿勢を見せましょう。

さらに、聞いている最中のリアクションも大切です。 わざとらしいと思われるほどの大げさなリアクションはNGですが、相手の反応を見つつ 適度なリアクションを取ることで、相手に好印象を与えることができます。

もし相槌だけでは反応に乏しいと思われそうな場合は、質問を入れるのも良いでしょう。 相手に尋ねたい内容にもよりますが「やりがい」「転機となった出来事」「環境の大きな変化」は汎用性の高い質問です。 相手の話す内容に合わせてぜひお試しください。

また、ビジネスにつながる可能性が高まってきた時には、その場で次回の約束を取り付ける方法がおすすめです。 「また今度」では、せっかくの縁が流れてしまいます。 話が盛り上がったのであれば、早めに行動に移すべきでしょう。

止む終えない事情などでの途中退席するときは?周囲への配慮と関係者への事前連絡

一般的に、セミナー後の懇親会は最後まで参加するものだと思われています。 しかし、さまざまな事情により懇親会を途中退席しなければいけない事態や、 意図的に途中退席をするべき事態が発生する可能性も少なくありません。

【途中退席=マナー違反】というわけではありませんが、途中退席をする場合は 事前に主催者や関係者に話を通しておくのがマナーです。 退席時間が分かっている場合は時間も伝えておくと良いでしょう。 また、退席時には目立たないように周囲への配慮を怠らないようにしましょう。 退席する人を見た他の人が「それなら自分もそろそろ帰ろうか」と思うことを防ぐためです。

また、帰宅後に主催者へお礼と途中退席に対するお詫びのメールを送るなどのフォローをしておきましょう。

3. セミナーの懇親会参加費用の経費精算などの会計処理について

セミナーの懇親会の参加費用は、経費として認められるのでしょうか? 会社により多少基準は異なるものの、答えは「YES」です。

交際費の定義は「得意先、仕入先などの取引先に対する接待に限らず、 自社の従業員、役員、株主などすべての事業関係者に対するもの」と定められています。

セミナーの懇親会の参加費用は、勘定項目の中の「交際費」にあてはまることが多いでしょう。 ただし経費として落とすためには領収書が必要です。そのため会費を支払った際には、 忘れずに領収書をもらっておきましょう。

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