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ゼミ合宿は何のために行うの?
~ゼミ合宿を楽しむ、辞退する方法までのノウハウガイド~

ゼミ合宿は何のために行うの?

長期休みを利用して行われる大学のゼミ合宿は、 ゼミ生同士や教授とのコミュニケーションを深めるほか、集中して研究が進められる、 旅行気分で楽しめるなど様々なメリットがあります。

しかしあまり知られていませんが、ゼミ合宿のほとんどは《任意参加》です。
つまり、行きたくない人は辞退しても構わないのですが、その際にはいろいろと気遣う必要があります。

ここでは、ゼミ合宿の主な活動内容やコスト、万が一の辞退方法についてのノウハウなど、ポイントを絞って解説していきます。
ゼミ合宿のプランにお悩みの方や、ゼミ合宿の参加を迷っている方にとって役立つ情報となっています。 ぜひ参考にしてください。

1. ゼミ合宿の種類や具体的な活動、参加のメリット・デメリットについて

まず最初に、ゼミ合宿の主な内容について解説していきます。

ゼミ合宿って何?任意参加の場合が多い、ゼミ活動のプレゼンの場

ゼミ合宿とは、大学でゼミに所属している生徒や教授が集まって行う合宿のことです。 合宿先は国内が一般的ですが、ゼミの研究内容によっては海外に行くこともあります。

ゼミ合宿の基本的な目的は、日常と離れた場所で、勉強や研究、報告などの活動を円滑にすること、そしてゼミ生同士や教授の親睦を深めることです。

そのため、ゼミ合宿で行う内容はゼミの方針によって異なります。

例えば、個人研究のプレゼンテーション/論文の意見交換会/卒論の中間発表/ディスカッション/共同作業といった 勉強・研究をメインとする合宿の場合もあれば、
フィールドワーク/観光/BB/海水浴などゼミ内の親睦を深めることをメインとする合宿もあります。
また、両方の要素を組み合わせてプランが組まれる場合も多いようです。

ゼミ合宿の内容は、事前に行きたい場所などを問われることもあるため、 希望がある場合は積極的に伝えると良いでしょう。

ゼミ合宿の行程にはプレゼンテーションや卒論中間発表などが入ることから 「授業の一環」として捉えられがちですが、実は多くのゼミ合宿では参加は任意です。 ゼミ合宿に参加しなくても単位がもらえるというケースは多くあります。

ゼミ合宿の種類や具体的な活動は?現地調査や論文作成がメイン

それでは、次にゼミ合宿の具体的な活動内容について見ていきましょう。

フィールドワーク主体のゼミ合宿

フィールドワークとは、研究内容に基づいて現地で調査や研究、資料収集を行うことを意味しています。
考古学であれば遺跡調査、経済学であれば企業生産管理の現場訪問、文化人類学の場合は聞き取り調査などゼミの研究内容によってさまざまです。 海外の文化や貧困問題に取り組んでいるゼミの場合は、実際に海外に行き、現地でホームステイなどを含む体験をすることもあるそうです。

このようにフィールドワークと言っても内容はさまざまでであり、 日常を離れて現地調査や現地体験ができることは、ゼミ合宿ならではの強みといえるでしょう。 毎晩遅くまで勉強する方が多いようです。

論文作成集中期間を作るゼミ合宿

フィールドワークとは反対に位置するのが、論文作成の集中期間を強制的に作るゼミ合宿です。
「論文を作成するだけなのに、交通費や移動時間をかけてまで合宿する必要はある?」と思う方もいるかもしれません。 しかし、ゼミ合宿を行い、論文作成をする理由は2つあります。

1つ目は「日常を離れて、強制的に集中できること」です。環境を変えることで集中力もより高まります。

2つ目は「モチベーションを上げるため」です。 他のゼミ生と寝食を共にして親睦を深めることで『あの人も頑張っているから自分も頑張ろう』と意識の向上が望めます。 ゼミ合宿の最終日には、論文発表やプレゼンテーションの時間が確保されている場合がほとんどのため、 締切が迫っている緊張感も良い影響を与えてくれます。 宿泊先を選ぶ際にも、会議室や研修室などの施設があるホテルを選ぶことで、スムーズな論文作成と発表が可能です。

+αのレクリエーションについて

ゼミ合宿において、研究や勉強ができる環境をつくることは何より大切です。 しかし、もう1つの目的、親睦を深めるためには
レクリエーションが欠かせません。 特に、昼間は研究や勉強に集中して夜は交流を深めるため思いっきり楽しむ、といったメリハリのあるゼミ合宿は人気があります。

レクリエーションには、BBQや花火といったレジャー、フットサル・テニス・野球などのスポーツも良いでしょう。 宿泊施設の近くにグラウンドや体育館、テニスコートがある場合は格安でレンタルできることもあります。

また、レクリエーションというと大がかりなものをイメージしがちですが、 夜の自由時間にはカードゲームをしたり、クイズをしたりするのも立派なレクリエーションです。 予算を抑えたい場合は、簡単なゲームを取り入れてみても良いでしょう。 また、ホール付きの宿泊施設であれば、楽器を演奏するなど音楽を楽しむこともできます。

ゼミ合宿の参加メリット・デメリットは?費用はかかるが、短期集中で研究を進められる

ゼミ合宿には、参加するメリット、デメリットが存在します。 ゼミ合宿への参加を迷っている方は、一度目を通し見比べた上で判断材料としてお役立てください。

ゼミ合宿参加のメリット

ゼミ合宿の大きなメリットは、日常を離れ、集中して研究や論文執筆に取り組むことができる点です。
集中力が途切れがちな人も、ゼミ合宿では強制的に研究、勉強の時間が与えられます。 さらに、周りの進み具合も気になるため、良い意味で自分にプレッシャーを与えることができます。

また、ゼミ合宿中に卒論の中間発表がある場合、プレゼンテーションの練習ができることに加え、 より良い論文にするために周りの意見や質問を参考にできるといった多くのメリットがあります。 ぜひこのチャンスを積極的に活用しましょう。

さらに、ゼミ合宿に参加することで、ゼミ生同士の親睦を深めることができます。
中には「それほど仲良くない人たちと合宿に行くのは抵抗がある」という方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、ゼミ合宿に参加することで新たな一面を発見し、仲良くなったというケースも多く存在します。 思い込みだけで壁を作ってしまうのは、とてももったいないことです。

また、大学を卒業して社会人になった後でも、ゼミの形態と同じように グループで仕事を行う場面に出くわすことも少なくありません。 そこでは仲の良し悪しではなく、
チームとして仕事をすることが求められます。 そのためにも、ゼミ合宿で団体行動に慣れておくことは大切です。

ゼミ合宿参加のデメリット

ゼミ合宿に参加するデメリットとして、多くの学生が挙げるのが「時間とお金の無駄」という点です。
合宿先が遠い場合は、必然的に参加費用も高くなります。 バイトや仕送りで日々の生活費を捻出している学生からすると、デメリットにしか感じられないという声もあります。

また、仲の良い人がいない、ゼミ生同士の人間関係が面倒だと感じている人にとっても、
参加はデメリットと捉えられがちでしょう。

さらに予算に応じて宿泊部屋の収容人数も固定されているため、基本的に個室は使えません。 周りと距離を置くタイプの人にとって、強制的に団体行動を強いられることは苦痛といえるでしょう。

非日常だからこそ、さらに仲が深まる可能性…

ここまでゼミ合宿に参加するメリット・デメリットをお伝えしましたが、
非日常であるゼミ合宿ならではの《恋愛》が生まれる場合も多くあります。

お互いに恋愛感情ゼロの関係だったとしても、非日常的なシチュエーションによって新たな恋は生まれやすいものです。 大学内では見ることのなかった「意外な一面」を知ることができるのも、ゼミ合宿ならではといえるでしょう。

例えば、部屋着姿や女性のすっぴん、料理上手やスポーツが得意という意外な一面から、 急に気になる存在になったという声も少なくありません。

あくまで勉強や研究のおまけという立ち位置ではありますが、非日常のゼミ合宿には思わぬ出会いが隠れているかもしれませんね。 特にサークルに加入していない人などは、素敵な出会いの場になり得るのではないでしょうか?

2. ゼミ合宿の期間やその費用と必要な持ち物について

ここでは、ゼミ合宿の期間や費用についてお話していきましょう。

ゼミ合宿の費用は?期間にもよるが大体一人あたり2万5千円程度

一般的なゼミ合宿の場合、国内の平均所要日数は2泊3日です。 よって、ゼミ合宿を行う場合は「宿泊料金」+「会議室等の施設利用費」+「交通費」を元におおまかな費用が計算されます。 ゼミ合宿の内容によって宿泊施設や行き先は変わるため、多少の金額差はありますが、 2泊3日であれば2万5千円以内が平均予算と考えておくと良いでしょう。

ただし、1泊2日の場合や合宿先を学生専用セミナーハウスにした場合は、1万円以内に抑えることも可能です。

ゼミ合宿の移動手段は、貸切バスの利用がおすすめです。
貸切バスは大きさによって料金が変わるため、合宿参加人数に合わせて選びましょう。 小型のマイクロバスであっても乗車人数は27名ですので、よほど大人数のゼミでない限りマイクロバスで充分です。

さらに、以下のようなメリットもあるため、移動手段を検討している方はぜひ参考にしてください。

・乗車人数が増えると、1人あたりの負担金額が減る
・プロのドライバーに運転を任せられる

・時間指定が可能なため、事前予約で幹事の手間が省ける

ゼミ合宿に必要な持ち物は?基本的な持ち物は国内旅行と同じ

ゼミ合宿に必要な持ち物を考える際には、まず、国内旅行に行くつもりで準備すると良いでしょう。
最初に、2泊3日の国内旅行に必要な持ち物を記載します。

着替え
(汚れる場所に行くことが分かっている場合は+1日分)
短パンとTシャツなど寝るときの服装 タオル 洗面用具 常備薬 携帯電話の充電器
保険証のコピー 化粧品 生理用品 ビニール袋
(ゴミや汚れものを入れるため、複数枚あると便利)
現金

上記は最低限必要なものですので、必ず忘れずに持っていきましょう。

さらに、実際にゼミ合宿に参加した方から「持っていけばよかった」との声が多かったものをご紹介します。

ハンガー 宿泊施設にもよりますが、備え付けハンガーがなかったり、数が足りなかったりする場合もあります。 タオルなどを乾かすためにも、あると便利です。
延長コード 部屋にコンセントがあったとしても、宿泊人数によっては足りない可能性があります。 また携帯電話やタブレット、デジカメ、ポータブル音楽プレイヤーなど、充電したいと思うものは意外と多いものです。 全員が持って行く必要はありませんが、いくつかあると安心です。
エコバッグ お風呂場までの移動や、お土産を買いに行くときなど、ちょっとした外出の際にもエコバッグは役立ちます。 使わないときには折りたたんでおけるため、場所もとりません。
シャンプー&リンス 宿泊施設の大浴場や温泉に設置されているシャンプーやリンスが自分の髪に合わず、 ガサガサになってしまったという声は少なくありません。 普段使用しているシャンプー&リンスを小分けにして持って行くか、小型の携帯サイズを持参すると安心です。

続いて、ゼミ合宿に必要な持ち物についてご紹介します。

必要な持ち物はゼミ合宿の目的によって異なりますが、 基本的には、教科書や資料、パソコンなど普段ゼミで使っているものを用意しておくと良いでしょう。 また、フィールドワークが多い場合は、歩きやすい靴や帽子、使い勝手の良いカバンなども必要です。

ゼミ合宿の内容に合った持ち物を準備し、不安な場合は事前に周りの人や先生に尋ねておくと良いでしょう。

最後に、花火などのレクリエーション時に必要な持ち物をご紹介します。

虫除けスプレー 自然の多い場所であればあるほど、蚊などの虫も発生しやすくなります。 レクリエーションを楽しむためにも、虫除け対策は重要です。
予備のタオル スポーツなど、身体を動かすレクリエーションが組み込まれている場合は、余分にタオルを持って行くと安心です。
懐中電灯&乾電池 花火や肝試しなどのレクリエーションを予定している場合は、懐中電灯が必須です。 合宿先によっては、宿の近くにコンビニエンスストアがない可能性もあります。 念のため、予備の乾電池を持って行きましょう。

3. ゼミ合宿を断る理由&角が立たない上手な断り方

ほとんどの人が感じる、ゼミ合宿に行きたいくない理由

多くの場合強制参加ではないゼミ合宿は、さまざまな理由により「行きたくない」と考えている方も少なくありません。
ここでは、行きたくないと感じる理由について見ていきましょう。

■人間関係

ゼミに入室した時期のズレやゼミに対する考え方の違いから、 人間関係がうまくいっていないと感じている人は、ゼミ合宿参加を嫌がる傾向が強いです。

■費用

ゼミ合宿に必要な費用は、基本的に自己負担です。 行き先等にもよりますが、数万円かかることもあり、仕送りやアルバイトで生活費を得ている学生にとって、 数万円の負担は小さくありません。ゼミ合宿に使うくらいなら、生活費に回したいという意見も出ています。

■時間

ゼミ合宿の内容に意味が感じられない場合や、就活に時間を費やしたいと考えている場合、 貴重な時間をゼミ合宿に使うことを嫌がる傾向があります。

気まずくならないように… ゼミ合宿参加の上手な断り方

行きたくないと思いながら参加するのも辛いですが、断って角が立つのもまた辛いものです。 そこで、ここでは角が立たない5つの断り方をご紹介します。

■お金がないと正直に話す

費用が負担になっている場合は、お金がないことと生活が苦しいことを率直に話しましょう。 特に一人暮らしで普段からアルバイトをしている場合は、相手もより話を聞いてくれることでしょう。

■法事や結婚式を理由にする

法事や結婚式などを理由に「どうしても参加できない」ことを告げます。 ただし、話のつじつまを合わせることを忘れないようにしましょう。

■就活セミナーへの参加を申し込む

学生にとって、就活関係のイベントは重要です。就活セミナーの予定があることを告げて不参加を伝えましょう。 できれば実際に就活セミナーに申し込んでおくと良いでしょう。

■実家に帰る

ゼミ合宿は夏休みなどの長期休暇に行われることが多いため、一人暮らしの方の場合は実家に帰る用事をつくる方法も効果的です。 「この日に帰ってこいと言われた」と補足し、実際に実家に帰ると良いでしょう。

■別の旅行を予約している

ゼミ合宿の日程が発表された段階で、すでに別の旅行を予約していてキャンセル料がかかることを告げる方法もあります。 この場合も、できれば実際に旅行に行くなどのアリバイ工作をした方が良いでしょう。

お金がないと正直に話す以外の方法は、後から「旅行どうだった?」「結婚式どうだった?」などと質問される可能性があります。 ゼミ合宿を断ること自体は問題ありませんが、嘘をついて断ったとなれば、教授やゼミ生からの印象が悪くなる可能性も否めません。

断る際には、その場だけでなくその後のことも考えた上で、理由を決めることをおすすめします。

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